本屋稼業はじめます

  • 先日、こゆび侍の会場にて初めて上演台本の販売を行わせていただきました。期間中かたくなにBプロジェクトと呼んでひた隠しにしていたあれのことです。
  • Nichecraftが「小道具の必要ない劇団から如何にして仕事を獲得するか」考え抜いた結果のひとつが、この上演台本装丁業務です。一冊一冊手作業なので大量生産には向きませんが、ロット発注で過剰在庫に溺れる心配もありませんし、印刷所には頼めないような変則小細工も可能です。
  • ちなみに、今回のケースでいうと動員の約5%の方々が台本をお買い上げでした。世の小劇場で売られる味も素っ気もないA4コピーの上演台本が脚本家志望や批評家気質の人や一部の熱烈なファンの方々の興味しか惹かないことが多い中、そうじゃない人たちにも手に取るくらいしてもらえるようにと、なんなら『ジャケ買い』していってもらえるようにと作りました。「戯曲が市民権を得るために」みたいな大それた目的こそないけれども、どうせ売るならきちんとした本を売りたいし、どうせ買うならきちんとした本を買いたいはずだ、とは思ってた。あと、純粋に祖父江慎に憧れてた。