狂ってるは最高の誉め言葉


 小道具ぞろぞろ持ってぬいぐるみハンター稽古場へ。持ち歩くのに躊躇する品物ばかりですが特に、台本上に何の縛りも存在しない、完全に僕の「面白さ基準」に委ねられた物体。深夜3時台の思いつきが導くままに作り進めた結果、なんかへんなのできちゃいました。いろんな人から頭おかしいって言われて素直に喜ぶ。再演なので、折角なので、できるだけ初演とは被らないようにしたいなと思ってたんですが、きちんと池亀氏から「その発想はなかった」とのお墨付きもあり、浮かれる。
 そしてそのまま通し稽古。暴風雨のように転げ回る衝動的なシーンの数々に、役者のアドリブが絡まったり空回ったりして一つのカオスを産み出してゆくさまは圧巻でした。何度繰り返しても同じにならない、それは演劇の性質上あたりまえのことでもあるけれど、何度求められても毎回違うパターンを繰り出せる芸達者と、それらをいちいち楽しめるチームワークが素敵。