配線は延びているか?

FUMICO and TIM (SPOONEYE/ZUZUSHIIMONKEY) Exhibition
『SWITCH』

@池袋B-gallery

 西武新宿駅前のガード下に展示されていた奇怪なオブジェに魅せられて以来、どうにも忘れられないでいたZUZUSHIIMONKEYという名前。ちょうど今このタイミングで展示をやっていて、ちょうど今このタイミングで僕には30分やそこらの持て余しがちな時間があった。こうなればもう、行くしかなかった。
 木製の小箱に押し込められた廃材、写真、電球、ガラス片。ここ最近の僕を支えている「アートとは配置である」という、いや、そこまで自信満々じゃないな、「アートとは配置なんじゃねえのか」「アートとは配置だったらどうする?」といった考えを後押しするに十分な作品群でした。
 セミの脱け殻を赤い糸がまっすぐに貫通していく「蝉―人間」と、肝不全用栄養剤『ヘパンED』(味の素製薬)の空容器にLEDライトの光を浴びせる「ヘパンLED」のインパクトが強烈。