設計図、届く

properties2007-03-06


 なかなか稽古場に行く機会の得られない危婦人(なにせ今回は稽古場が3つもある)から、チャリT企画・楢原さんチームの脚本がメールで届く。早速プリントアウトして電車の中でいそいそと読む。
 楢原さんの書式は非常にリズムがよいな、という印象。ストーリー展開じゃなくて台本の書式(行間隔、フォントサイズ等)の感触、読みやすさが。とくに正式なやり方があるわけじゃない(誰がどこで何をするのか、が最低限わかればいい)ので、台本の書式は作家ごとに多彩なのです。ほんの些細なその違いを楽しめるのもまたスタッフ冥利。セリフの文末に句読点を打つ人/打たない人、沈黙や間などを書き込む人/書かない人、ゴシック体で書く人/明朝体で書く人、ト書きが精密な人/曖昧な人、などなど。
 楢原さんの台本は、読んだときに脳内再生されるセリフがテンポよく生き生きとしていて、行から行へとスキップするみたいにスラスラと読める。あんまりスラスラ読めすぎて小道具チェックを怠り、ふつうに一回ただの読者と化す。