七月十日晴天。観覧車に見守られ、ついに小屋入り、最終調整作業に入る。もちろん小道具だけじゃなく他セクションも順調で、とくに音響には度胆を抜かれる。年末に下北沢駅前劇場で出してた爆音が（周囲からの苦情を慮って）いかに手加減されたものだったか身を以て知る。ゲネプロの段階で感動しちゃった芝居は他にもありますが、サウンドチェックで泣きそうになったのはクロムが初めてです。こればっかりは言葉にならない、圧倒的な音の饗宴。電車内でイヤホンの音洩れを注意されたそこのあなた、あと何駅かだけボリュームを我慢して梅田まで来てください。クロムは、聴かせます。
