うふふの企み

  • こゆび侍の、小道具とは別の、まだ秘密なので仮にBプロジェクトと呼びますが、それのために王子小劇場へ足を運び、そのまま稽古場へ。一日の大半を紙と共に過ごす。
  • 僕には「僕には演劇しかない」と言い切れるほどの必然的な強い動機は持ち合わせがなくて(遅めの思春期の感受性がグラグラしてたときに魅入られたものが偶然「演劇」だっただけで、タイミングが違えばそれは「映画」だったかもしれないし、ひょっとしたら「カーリング」だったかもしれない)、だからこそ余計に「演劇しかない」人たちを差し置いて中途半端に投げ出すような真似をするわけにはいかないとも思う。「演劇しかない」人たちと同じ覚悟が得られないのなら、少なくともその覚悟の拠り所が見つかるまで一緒にやるしかないんです結局のところ。僧侶と歌手を両立させているニカさんの説法を聞いて(読んで)目が覚めた。
  • だから、このBプロジェクトは僕から演劇へのせめてもの恩返しでもあり、裏を返せば個人的なわがままでもあります。やりたいことをやって、それを相手の需要と合致させる。それがすべて。