こゆび侍「はちみつ」

世界なんて琥珀に染まっちまえばいい

こゆび侍『はちみつ』全日程終了しました。ありがとうございました。千秋楽は奇蹟としか呼びようがない出来事がいくつも起き、燦々と照り返すはちみつ色に網膜ゆらりと溶かされました。 こゆび侍で小道具をやると、毎回1つずつ新たな発見があり、小道具とし…

ブラッシュ・アップ・マジック

こゆび侍3日目を迎えました。役者の演技はもちろんのこと、小道具も進化を重ねることを余儀なくされています。同時平行でやっているはずのマダマダムーン*1の場当たりもゲネプロも見ないで王子にいるのはなにゆえか、って思いながらケータリングのお菓子な…

万難を排して背水の陣

小屋入りしてしまいました。小道具班は最終調整完了、あとは幕が開くのを待つばかり、ってわけにもいかず。Bプロジェクト(まだ伏せるのか実体を)と同時進行にて楽屋とロビーを行ったり来たり足首ぶつけたり。 とりあえずアドレナリンとドーパミンが出てい…

シュトゥルム オア ドラング

こゆび侍には時として『脚本が消え失せる』瞬間が訪れます。言い換えるなら、これはフィクションであって舞台上に存在しない第三者(脚本家)が書いたプロットに則って役者が動いたりしゃべったりしているにすぎない、ってことを完全にすっぱり忘れさせられ…

わたくしどものナイーヴ

「マニュアルのない仕事ですが、オートマでもありません。」というのはNichecraftの没キャッチコピーのひとつ*1ですが、マニュアル(正攻法)がないくせにマニュアル(手仕事)に頼るほかないこの作業には基本的な弱点があって、ことあるごとに僕の前に立ち…

渦巻いて承転起結

こゆび侍も小道具が出ました(出揃いました、とは怖くてまだ言えない)。つまり完本。なんかこう、自分が関わってる芝居を褒めると妙な意味合いに取られそうであれなんですけど、あんなに解りにくく取っつきにくかったこゆび侍*1はどこへ行ったんだ、と言い…

うふふの企み

こゆび侍の、小道具とは別の、まだ秘密なので仮にBプロジェクトと呼びますが、それのために王子小劇場へ足を運び、そのまま稽古場へ。一日の大半を紙と共に過ごす。 僕には「僕には演劇しかない」と言い切れるほどの必然的な強い動機は持ち合わせがなくて(…

トニーとレオンのスラップスティック

台本が未完なので、僕の大好きな『稽古場の賄い料理』こと、エチュード三昧でした。たった一人で場の空気を制圧できる役者も魅力的ではあるんですが、三人がかりで付け入る隙もないよなグルーヴを生み出せる役者たちの凄味を見た今宵は『映画指南』と『アー…

話セバワカル/連レテッテ

高円寺にて小道具総合会議、のち、こゆび侍第8回公演顔合わせ。 最近じゃすっかり「次の現場はこゆび侍です」と言うと「ホームだね頑張って」と言われ、そのたび「いやいや別にホームじゃないですから」と答える、っていう一連のルーチンワークが出来上がっ…