朝定食の出る店で、


 他に一人も客がいないにもかかわらず10分近く誰も僕の食券をちぎりに来なかったので、小声で「ぼくはここにいるよ」と呟いてみたら無力感で少し泣けた。まさか朝飯前に実存を問われようとは。
 昼のあわただしさは僕の頭から言葉やら酸素やらを次々奪っていきます。考えるスピードが発言するスピードに追いつけず、森永をモロニガと言い違えたり、ついに「土曜日は何曜日にしますか?」と口走ってしまった瞬間、体力の限界を感じました。
 そして夜。2月の第1週の予定が大変なことになっていて、それをどうにか収集つけようと画策中。示しあわせたように毎年一回は必ず出現する「どこへ行っても面白そうな芝居しかやってない週」が、まさにここ。観たくて仕方ないものが多すぎる上に、次の仕事の打ち合わせも多分この週だ。いっそチケットが完売していてくれれば諦めもつくのだけど。演劇(みるほう)と演劇(やるほう)の両立は結構難しい、という話です。