旅は托生

4日間稽古場行かなかったら後半部分の演出が新作かと思うくらい変わっていた。こないだ通し稽古やったのに! まだまだ固まらない、小さくまとまらない、その勢いのまま本番初日へ雪崩れ込んでしまえばいい。 と、「観客」の僕は本心からそう思ってるのだけ…

再び、度々

ロロ『旅、旅旅』通し稽古でした。通し稽古というよりはデバッグに近いか。シーンごとの稽古で一旦190%にまで膨れ上がった演出プランを、冷静になって100%へ落とし込む詰め将棋のようなもの。

ひきでなめでパン

味わい堂々 「ぼくらのアイドル」 作・演出:岸野聡子 @下北沢OFF・OFFシアター そんなわけで2回目です。またかよと思うことなかれ。まただよ。

偶然を装って彼女は窓際へ

ワワフラミンゴ 「息つくとき」 作・演出:鳥山フキ @下北沢3rd stone cafe カフェでワンドリンク付で上演時間40分弱。演劇を観に行く、ということがどんなに敷居の低い普通の行為であるか教えてくれる「お相席会話劇」の、ひとつの到達点を見た気がします。

四谷怪談・マスト・ゴー・オン/遠隔操作の岩井です

青年団リンク・口語で古典 「武蔵小金井四谷怪談」 原作:『四谷怪談』/脚本・演出:岩井秀人(ハイバイ) 同時上演 「落語〜男の旅〜大阪編」 脚本・演出:岩井秀人(ハイバイ) @こまばアゴラ劇場 古典作品の持つメッセージ性を再現(代弁)する、だなん…

瞬間移動はできません

杉並区某所にある「小道具の聖地」にて買い出ししてから稽古場へ。ここに来るたび驚かされるのだけど、そろそろ職人芸の域にまで達したどんぶり勘定。少なくとも「この箱の中すべて400円」の箱から1つ、「すべて100円」の箱から3つ品物を取り出して、あと…

恋のハバネロ甘酢あんかけ

味わい堂々 「ぼくらのアイドル」 作・演出:岸野聡子 @下北沢OFF・OFFシアター 味わい堂々そのものを指しているかのようなタイトル。「元気をもらえる芝居」だなんて陳腐な表現じゃ何も伝わるまいし実際これ見て元気をもらえるのかどうかは僕としても甚だ…

2010年右脳の旅

『旅、旅旅』は、もしかするとロロによる平成版『さようなら、ギャングたち』かもしれない。 っていう僕のコメントが本番始まる頃には嘘八百になってしまいかねないくらいに、試せば試すほど激変してゆく演出。1からどころかゼロから世界を組み立てては壊し…

めだかの学校は川の中

世田谷シルク 「春の海」 作・演出:堀川炎 @下北沢シアター711

梟理論

ループするアーティスト: ふくろうず出版社/メーカー: SPACE SHOWER MUSIC発売日: 2010/04/07メディア: CD クリック: 21回この商品を含むブログ (20件) を見る 手に入らなくなる前にと限定自主生産盤を慌てて手に入れた矢先に2曲プラスした全国流通盤が出る…

旅は寄り道

ロロ『旅、旅旅』稽古場を初訪問。稽古場が大学校舎内で、しかもここは父の母校でもあり(まったくの偶然)、なんか変な気持ちでソワソワする。 配布された台本の見たこともない形式(縦横無尽な配役、天衣無縫な展開、豪放磊落なト書きetc.)に戸惑いながら…

明日は我が身のアンビバレンツ

都内をうろちょろしながら連続ミーティング。の前に腹ごしらえをと入った某中華定食屋にて、50代後半くらいの威圧感あふるる映画監督?プロデューサー?(以下50)と、20代前半の助手?付き人?らしき人物(以下20)が話しているのに遭遇。 50は20に対して何…

Right Here, Right Now, Open Yr Eyes!!

ぬいぐるみハンターが終わった舌の根も乾かぬどころか未だ終わってもいないうちに、こゆび侍『網膜火傷』公開通し稽古に参加。初演の核心部は残しつつシンプルに削ぎ落とされた脚本は、よくよく考えてみればリーディングに最適な構造した話だったことに遅ま…

ジタバタ讃歌

ゲネプロ以来、客席に人が入った状態でようやく今回の「モグラの性態」を観る。はっちゃけて跳ねて弾け飛んで、ふくらましてる途中で手を放された風船のような舞台。 やっぱり僕は客席にいるのが好きなんだなあと今更ながら思うのです。自分たちが面白いと思…

百花繚乱お礼参り

花ざかりのオレたちです。 「三五大切」 原案:鶴屋南北『盟三五大切』/脚本・演出:山本卓卓(範宙遊泳) @早稲田どらま館 桜美林・早稲田・青山学院・明治・日芸の5大学から集まった87〜88年生まれの『もうすぐ学生ではなくなる学生たち』が『最後にし…

やぶれてかぶれてパーティーチューン

小屋入りしてます、ぬいぐるみハンター。キョーレツな舞台美術が組み上がり、モーレツな場当たりとゲネプロを経て、ひどく湿度の高い世界観がついに全貌を現そうとしています。 この作品は再演ということで僕は初演を観ていないのですが、生物学的にありえな…

ぼくは政経ができない

言ってみるもんだ、のご縁により、小屋入り前日のこの日に次の次の仕事の打ち合わせ。お話自体はずいぶんと前にいただいていたのですが、なかなか予定が合わず、ここにくるまで長かった。もう一生会えないのかと諦めかけた日もあった。待ち合わせの極意とは…

狂ってるは最高の誉め言葉

小道具ぞろぞろ持ってぬいぐるみハンター稽古場へ。持ち歩くのに躊躇する品物ばかりですが特に、台本上に何の縛りも存在しない、完全に僕の「面白さ基準」に委ねられた物体。深夜3時台の思いつきが導くままに作り進めた結果、なんかへんなのできちゃいまし…

タイトルに絶対の自信

ベイビ?!キミのビートルズはボク!!!アーティスト: 住所不定無職出版社/メーカー: ハヤシライス発売日: 2010/03/05メディア: CD購入: 4人 クリック: 203回この商品を含むブログ (24件) を見る たまたま試聴機のヘッドホンが故障していたのか、スピーカーを布…

殺し文句の一つや二つ

まだ3月なのに「2010年はいい年だった」と結論づけたくなるようなお話を複数、ここ最近立て続けにいただいてます。なかでも昨日かかってきた一本の電話に、あやうくハンズの踊り場で小躍りしそうになる。きわめて変則的なオファーなので即答はできなかった…

少年地団駄

ぬいぐるみハンター『モグラの性態』稽古場へ初訪問。一人を除いて全員はじめましての出演者たちに、持ち前の人見知りを遺憾なく発揮。あがりすぎて土足で部屋にあがりかけてしまった。そんなアメリカンな稽古場じゃなかった。 台本読んだ限りでは嘘つきバー…

粒子が目にしみる

そのたばこ、でか過ぎません? と、それはともかく晴れ間とともに襲来した花粉症で鼻呼吸もままならぬ酸欠気味の日々を過ごしています。毎朝口の中に大量のあぶらとり紙をクシャクシャに丸めて突っ込まれたみたいな喉の渇きで目が覚める。外に出れば花粉、家…

一寸の虫には一寸の魂

電車は平気で3駅以上乗り過ごす(ひどい時は大江戸線と間違えて総武線に乗っていた)、傘は1日で3回も買い直す(2本は電車に忘れ1本は風で壊れた)、惣菜売場の低い天井へ吸い寄せられるように頭をぶつける、と散々フラフラヘトヘトな僕が集中力を取り…

虫眼鏡の向こう側

『昆虫大戦争』劇場入りしました。いつも劇場入りすると疲弊しきった身体にも不思議な力がみなぎり、どう考えても不可能に思えた量の残務さえ奇跡的にこなせたりするのですが、そうでなくとも今回の仕込みはいつになくスムーズに進みます。 昆虫をモチーフに…

2の月は釣瓶落し

とても残酷な事に、2月は1月より3日も早く終わりを迎えます。だから本番まではあと3日しかないのですが、まだ3日あるという見方もあります。昼間の気温がぐんぐん上がってゆく中で僕は、閉め切った部屋に暖房をがんがん効かせて加湿器もOFFにして半…

発展途上の五倍の二乗

なんか着実に完成に近づいてると思ったら一週間前だった! 連日連夜の作業に一区切りつけるべく、小雨の中を自転車で足がくがくになりながら、小学生とかに怪訝な目で振り向かれながら稽古場へ。 僕の焦りはピークを過ぎて最早フラットな水平線を描く。心電…

アンチ頭脳・アンチ本能

突劇金魚 「ビリビリHAPPY」 作・演出:サリngROCK @こまばアゴラ劇場

シャルピー衝撃値

夜中に接着剤を切らして、どこもお店が開いてなくて、お粥3合炊いて泣きながら手捏ねで糊を作る...そんな夢を見た。こいつは相当参ってる証拠だわ、と、現時点での懸案事項を伝えに稽古場へ。たまに様子を見に行かないと作ってる物の本質を見失いそうになる…

現代高校饒舌体/にうまは?

五反田団 と いわきから来た高校生 「3000年前のかっこいいダンゴムシ」 作・演出:前田司郎(五反田団)作・出演:福島県立いわき総合高等学校総合学科 芸術・表現系列(演劇)第6期生 @五反田アトリエヘリコプター 『学生演劇』とは「学生がやっている演…

ギブミー・エマルジョン

頭が痛むのは慣れない化学の勉強をしたせいか、それとも揮発成分のせいか。どっちにしても難問トンネルの出口は遠い。いつもなら並行でできるはずの作業が、スペースの都合上どうしても一つずつしかできないのです。とはいえ、ここで東京の住宅事情を憂いて…